2023/24シーズンも残り8節、終盤に向けて激しい優勝争いが繰り広げられています。
第30節の注目の試合、マンチェスターシティVSアーセナルの感想を書きます。
ホームで迎え撃ったのが現在3位のマンチェスターシティ、
アウェーに乗り込んだのが現在首位のアーセナルでした。
試合全体を通して感じたことは3つ。
- 現代サッカーの面白さとつまらなさ
- サイドバックの働き
- 裏抜けの重要性
まずは1つ目
現代サッカーの面白さとつまらなさと書きましたが、私は今回の試合はとても面白いと思って観ていました。
しかし、それは双方のシステム的な意図とボールの無いところでの駆け引き、選手の特徴を踏まえて楽しめるものです。
得点や派手なプレーが無いと面白くない人もいるんだろうなあと思いつつ観ていました。
これは、アルテタとグアルディオラが似たような監督タイプ(どちらも戦術を固めて選手に落とし込むタイプ)なのが主な理由だと考えます。
アーセナル目線では、まず負けないことが1番優先事項としてあったのかなと🤔
負けたら順位もひっくり返ります。
まずは失点しないこと、あわよくば得点も狙って勝ちに行きたいけれど、それでもポゼッションで張り合うのではなくしっかり守るぞという意思を感じました。
シティとしてはホームなこともあり、順位的にも勝たないと優勝争いから脱落しかねない、
というつもりでかなり攻め込んでいました。
しかしそれでもアーセナルの攻撃力を警戒して完全に責め立てるのではなく安全に攻めることをしていたように思います。
(CBを4人配置して裏のケアはかなり気をつけていました)
これは、スタメンでドクやグリーリッシュのウイングを置かなかったことから、
ある程度ポゼッション思考で(ドリブルでリスクを負って剥がさず)攻めようとしていたのかなと思います🤔
結局お互い本当のところで無理をしてまでは攻め過ぎずで試合が進んだため、
0-0のスコアレスという結果になりました。
スペースを消して相手の特徴を消すサッカー
タイトな守備で守ってカウンター
攻守の切り替えを速くして主導権を握るサッカー
これら現代サッカーの基本となる要素が沢山盛り込まれた試合でしたが反面、選手一人一人の持ち味を発揮するオンザボールのプレーは少ない内容になりました。
(それでもデブライネやウーデゴーがボールを持つと脅威になっていましたからレベルは高かったのですが)
ボールを持って「It's show time!」みたいな余裕は無く、
見所はCBマガリャンイスとCFハーランドの仁義無き戦いとか、
ジョルジーニョとライスの守備ケア対コバチッチとロドリの中盤の制圧と牽制大会とか、
なんとも分かりにくいところになっていました😱
2つ目
サイドバックの働き
これはシティ側のお話になりますが、
CBをサイドバックとして起用するグアルディオラのやり方が今回のアーセナルに対しては効果的では無かったという点です。
勿論前述の通り、守備のケアではかなり有効でした。
サカは結果を残せず、明確なドリブル突破も無く、かなりアーセナルは持ち味であるはずのサイドの攻撃で苦戦していました。
しかしながら、シティ側としてはアーセナルの中盤とCBがかなり組織的で、かつ、ライスの運動量もあったため今までのようには崩すことができませんでした。
ポゼッション型のチームにありがちなのが、
結局パスを回しつつ隙を突くのだけれども、
真ん中を閉められるとサイドのクオリティ次第になってしまうところです。
LSBのグバルディオルはかなり高い位置にまで侵入できましたがそこから高精度高速クロスが放たれることは無く、
的確な上がりで裏のスペースを使って走り込むことも無く、
単純にサイドの1枚としてパスを回すだけで終わった印象です。
リバプールがわかりやすいですが、左のロバートソンは駆け上がるしアーリークロスもガンガン狙う
右はアーノルドなら言うまでもなく高精度高速クロスが飛んでくる
アーセナルなら、ホワイトがサカとウーデゴーと絡んでペナ内に侵入してクロス
みたいな躍動感あるサイドバックによるサイド攻撃が今回のシティでは無かったように見受けられます。
ジェズスやサカがかなり引いてブロックを作っていたとはいえ、シティ側としてはみんなCBが本職なのでそこまで上がってイケイケな攻撃はできなかったのかなと思いました。
フォーデンもベルナルドシルバも簡単には取られない選手なので、
その裏をオーバラップ、インナーラップするとかあれば数的有利は作れた気がします。
CB選手の起用のメリット(リスク管理)と、
デメリット(勢いのあるサイド攻撃ができない)
が表面化した内容だと感じました。
続きは次回🙇♀️